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生きている値打ちのない私 [Poem]

「どうして私は生まれてきたのだろう…」
「なんで私は生きていなくちゃいけないんだろう…」
幼い頃から事あるごとに頻繁に繰り返されてきた自問自答

  人身受け難し今已に受く、  仏法聞き難し今已に聞く。 
  この身今上に向かって度せずんば、更に何れの生に向かってこの身を度せん。

二年半前、この一文と出遭った時に、そんな私の自問自答にピリオドが打たれた。
そう思っていた・・・・
でも、これは自問自答でのピリオドであって、これを人から言われた時…
「あぁ…、 やっぱり私は生きていちゃいけなかったんだ・・・」 って思ってしまった…

昨日、とてもとても信頼できる人たちと同じ時間を共有する御縁をいただいた。
そこで、今まで口に出来なかった過去の苦悩を打ち明けることが出来た。
それらの記憶を言葉にしていくうちに、自分でも気がつかなかった自分の思いが、
具体的な形となって心の中に現われていくように感じた。
 私は、物心ついた頃から、いつも愛に飢えていたんだ・・・
 そんな心を隠し続け、自分にさえも嘘をつき通しながら生きてきたんだ・・・
そう気が付いたら、何故だか涙が溢れ出してきた。

私のこの命は、私のものであって私のものではない尊いいただきもの
今まで生きてこられたのも、奇跡のような賜りもののおかげ様
でも・・・・・ そう思えたのは、ほんのつかの間のひと時だった・・・・・

どうして人間に生まれさせていただいたのか、
なんで生かさせていただいているのか、
その答えを教えていただいたとても尚、 私の“命”は私の“想い”よりも軽く、
「迷惑だ、 嘘つきだ、 生きている値打ちのないヤツだ」 と言われた途端に、
頭を抱えながら、“死”に幸福の幻影を描いてしまう私がいる。

そんな私を「可哀想だ」と、一緒に涙を流してくださる仏さまの御心も
見ざる・聞かざるの私には、わからない・・・・・
“死”に幸福の花を描く心には、どんな尊い言葉も、剣の刃のように痛いだけ・・・


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