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形原温泉 あじさいの里 [随筆日記]

先週は、かなり気持ちの滅入ることが続いて、BLOGの更新が出来なかった。
そんな中、気分転換にと西浦さんが、形原温泉のあじさいまつりに連れて行ってくださった。
形原温泉あじさいの里へは、2,3年前に一度だけ来たことがあったが、その時は日の光を浴びた紫陽花を観賞したのみで、今回のようにライトアップされた夜の紫陽花を見るのは初めてであった。
早めの夕食を済ませて、すっかり日の落ちた頃に形原温泉へと向かう。
あじさいの里に着くと、駐車場にはまだ余裕もあって、人の入りはさほど多くはなかった。

2967914車から降りると早々に、梅雨真っ盛りの湿気に包まれて、気持ちの良いものではなかったが、園内に入るとすぐに色艶やかな紫陽花の花々に迎えられて、気持ちも高揚してきた。

補陀ヶ池を時計回りに歩いて行くと、池の周囲に電飾されたライトの灯りが水面に映って、幻想的な夜の世界を作り出していて、とても美しいと思った。

形原温泉あじさいの里には、五万株のあじさいが植えられており、これは東海地区随一の規模なのだそうだ。
手入れが行き届いているかと問えばそうとは言えないが、地形を利用した園内は、それなりに楽しめる。

私たちが行ったのは六月の最終週ということもあって、紫陽花の花も既に盛りを越えて色香を失っていたが、夜闇の中でライトアップという化粧をほどこされた紫陽花たちは、それなりに美しく妖艶であった。

途中、私が写真撮影に夢中になってしまった為、西浦さんとはぐれて一人になってしまった時、数日来の睡眠不足が祟ったのか、軽いめまいを感じて座り込んでしまった。
水面に揺れる明かりを見ながら、なんだかすごく切なかった。 「私、何やってるんだろう・・・」
しばらく休んでから再び歩き出して、ゲートの近くで西浦さんの姿を見つけた時は、何故だか必要以上にホッとした。

     紫陽花も 光を受けて 闇に浮く   闇ありてこそ 光も見ゆる
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