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高山法座 ~ 私でいっぱい な 空っぽの私 ~ [法座・座談]

翌・法座の初日、朝は5時半起床で、まずは朝食の仕度から始まった。
しっかりと朝食をいただいてからはさっそく夜の宴の準備に取り掛かり、キッチンという戦場で私は畑から届けられた野菜と共にくっ付いてきた虫たちと悪戦苦闘をしながらETさんとのお料理を楽しむ。

10時のおやつTimeにはやっと腰を落ち着けることができ、KaさんとTEさんとRyoくんの四人で、私のお気に入りの和室にて高山の美味しい桃とお菓子をほおばりながら、ボ~~~っと広い庭園を眺めしばしの休息にホッと肩の力も抜ける。
そしてKaさんが、「この家は購入する気もなく手に入った、本当に不思議としか言いようのない因縁で住むことになった家なのだ」ということをあれこれお話しくださった。
ETさんは、「ここが自分の家だとは思えないの…」と言われた。
‘家’と言うよりは‘お屋敷’。 そしてこの日本間から望む日本庭園には、どこか懐かしい安らぎがあって、庭を流れる小滝の音は、とても心を穏やかなものにしてくれる。

おやつの後からは昼食の準備。 そしてお昼前には指揮官のTMさん登場で現場に勢いが増す。
今日のLaunchはRyoくんとの共同作業でとんかつ定食を五人前! 楽しく美味しくいただきました!

昼食後には再び今夜の準備に追われたが、お昼のおやつの時間にはちょっとばかし休憩時間をもらって二階で少し横になる。  が、しかし、5分もしない内にUIちゃんが、「遊ぼ♪」と登場して、結局法座の準備はそっちのけでUIちゃん&UMちゃんとゲームを楽しみ、Taパパさんもお昼寝中だったし、ま~ぁいいか!と、2時間近くも遊んでしまった(^^ゞ

その後は再びキッチンにて夜の宴の準備と夕食の仕度に取り掛かる。
今夜のおかずは鮭の塩焼きをメインにお野菜メニューの数々が食卓に並べられ、Launch同様五人で美味しくいただいた。

そろそろG先生ご一行のご到着!という時間も過ぎたころ、お迎えに出たTaさんから、「先生の乗られた電車が途中でストップしたまま、まだ到着されていない」との連絡が入った。
停車原因不明のままTaさんとの電話でのやり取りが続く中、Dr.Hさんから電話で、「5分後に運転再開」との連絡が入り、先生の乗られた電車は一時間以上も遅れて高山駅に無事到着。 停車原因はブレーキ故障とのことであった。
これで初日の御法座は一時間遅れてのスタートとなった為、全体座談の時間は自己紹介のみにとどまり、そのおかげか懇親会にはほぼ全員が参加されてとても賑やかな宴となった。

しかし深夜12時頃には大半の人が帰られ、残ったのはG先生、Kaさん、KYさん、Syoちゃん、Dr.Hさん、そして私の六人のみ。
場の空気はガラリと変わって、皆の気持ちが私一人に向かっているのがとても痛く感じられた。
逃げたい・・・、 逃げちゃダメ・・・、 逃げられない・・・、 逃げようか・・・、 そんなことに気持ちが偏りながらも、KYさんに、「BLOGのようにもっと自分を出して行かなくっちゃ!」と押されて ポツリ ポツリ と心の内を浮かんできたままを言葉に出していく。
文章になっていない私の言葉のすべてを否定することなく聞いてくださった後、KYさんは、「今のなっちゃんの言葉を全部反対側からみてごらん」と言われた。
私の側からではなく、仏さまの方から・・・・・  そうか、私は全然逆なんだ! と気付く。
でも、気付いたところで、「わからん…」「私はダメだ…」「どうしよう…」と、心はいつもの底なし沼と化するばかり…。
これを切り替えなければ!とすればするほど、「どうすれば?!」「どうにかして!」の悲鳴が飛び出す。
お同行のいろんな言葉に逃げ道を探すかのように、「皆は私に何を望んでいるの?」という方向違いな道へと迷い込んでしまい、ますます訳がわからなくなっていく。
ただ、真横にいてくださったG先生のお心がダイレクトに私の胸に突き刺さり、それがとても苦しくて、私はG先生に諭されるまま両手を合せてお念仏へ逃げ込んだ。
何も変わらなかった・・・・・
いつもは、お念仏を始めると心が空っカラに乾いていくが、この時は重くも軽くもならず、乾きも潤いもなく、ただ、G先生の言葉に相づちを打つようなお念仏だった。
私の称え心なんか関係ない! これしかないんだから! と、心の中で繰り返す内に、「あぁ、そうだ、そうだ! これが私の仏さまだ! 私の口から出てくださったたった一つの真実だ! ‘南無阿弥陀仏’の親さまだ!」と少し嬉しくもなって称えるが、しかし「もっと大きな声で!」などと言われる度に逆に声は小さくなって行き、先生の、お同行の期待に応えるにはど~したら…と表の自分が肩を張る。

そんな中、G先生が、「この家は、Kaさんが、仏さんが、あんた一人の為に購てくださったんやで~」と仰られたその言葉が、Kaさんの、「不思議な因縁で住むことになった家なんだ」と言われた言葉と結びついて、ひどく恐縮しながら複雑な思いになったことだけ覚えている・・・・・

そして、一人、二人と部屋からいなくなり、私はひとりぼっちでお仏壇と向き合った。
「阿弥陀さまが泣いてる・・・・・  私がダメだから・・・・・・  全然ダメだから・・・・・・」

深夜三時。 明日の御法座に差し支えるから少しは寝なきゃ~ と お仏壇を背に振り向くと、一時間も前に寝室へ入られたはずのG先生がヒョッコリ現われて、「まだ休まんのか?」と優しく声をかけて下さった。
その一言が、あの時の私の心にとても深く沁み込んだ。

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