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2009年2月6日(金) クシナガラ ( チュンダ村 ) [アジア]

2582807お釈迦様最後の説法地から18km、バスで30分ほど走った所に通称チュンダ村はある。
お釈迦様の時代のマッラ国パーヴァー村(現在のファジルナガル村)である。
バスを降りてから細い路地を抜けて、村のMainRoadを進み、再び細い路地に入って歩くこと10分、村の中央部に赤土がこんもりと盛られた小高い丘のたもとに出た。

2582806ここがチュンダ(純陀)のストゥーパである。
最近、発掘がされたばかりなので、高さ15m・直径40mほどの小山に、レンガの残骸が散らばっているだけのストゥーパであるが、だからこそ風情があっていい。
今はまだ観光地化されていないので、村の一部として子供たちの遊び場にもなっているそのストゥーパの頂上に上ると、チュンダ村が一望できる。

『大般涅槃経』によると、お釈迦様が自分の所有する果樹園で休まれていることを知った鍛治屋・工巧師の子・チュンダ(純陀)は、さっそくお釈迦様を家に招いて手厚くもてなした。
そこでお釈迦様はチュンダに法を説き、チュンダはそのお礼にと一行を翌日の食事に招待し、お釈迦様は快くその供養にあずかる。
チュンダは種々の料理を供養したが、お釈迦様は、「スーカラ・マッダヴァ」という料理だけを食して、他のご馳走は弟子たちに振舞うように指示されたという。
(「スーカラ・マッダヴァ」の「スーカラ」とは「野豚」・「マッダヴァ」とは「柔らかい」という意味で、豚肉料理か、あるいは豚が探しだすトリュフのようなキノコ料理とも言われているが諸説あって定かではない。)
しかし、チュンダの料理を食べたお釈迦様はその直後に、血が迸り出て死に至らんとするほどの激しい苦痛を訴えるが、その場では平静を装っていたという。
これを知ったチュンダはお釈迦様の身を案じて一行の旅に同行する。
しかしお釈迦様は、80歳という高齢に激しい食中毒の様の症状を現し、遂にパーヴァー村から7kmほど歩いた先のカクッター河の畔で倒れ伏してしまい、そこに一時的な床を作らせた。
この時アーナンダらに、「きっと誰かが、‘チュンダの毒料理のせいで釈迦は倒れた’と言い出すだろう。 
しかしそれは間違いで、私はチュンダの料理を最後の供養に選んで逝くのである。
この供養は、私が受けた供養の中でもスジャータのものと並んで、私の人生の中で最も重要な供養である。
そしてチュンダは大いなる威徳を積み、偉大な尊者となるべき偉業を成し遂げたのだから、もしチュンダを恨む者が現れチュンダを恨む者が現れたなら、よく諭すのだよ。」と、指示されたと伝えられる。

お釈迦様って、いったいどこまで広いのだろう~
仏様と言うのは、いったいどこまで見えているのだろ~
そんなことを考えながらこの丘・チュンダのストゥーパーに立っていると、自分がいかにチッポケな貪欲にガンジカラメに囚われているかということが見えてくるような気がした。

な~んか、ここで瞑想したら気持ちいいかも[るんるん]って場所だった。

2582808私たちは再び路地へと入り、バスへと戻るRouteを歩き出したが、Guideのジャマールさんの計らいで、ファジルナガル村(チュンダ村)のMainRoadを通り、バザールを見学しながらバスまで遠回りをして戻ることになった。
バスの車窓からではない、インドの村を、人の視線の高さで見られることがすごく嬉しかった。[かわいい]
村の人たちはとても不思議そうに私たちのことを見物しているけど、私はそれ以上に興味津々の視線でバザールの風景や、ファジルナガル村の人々を見返す。
サリーのお店や葉タバコのお店、ランプ屋さんに菜種油屋さん、ミシン職人に古紙回収業者。
2582809並べだしたら切がないほど、見るものすべてが新鮮でとっっっても楽しい!
変り種は、いかがわしい診療所や、結婚式の道具屋さん、それからチェンダにちなんで鍛治屋さんや金物屋さんもたくさん軒を連ねていた。
バスまでの徒歩20分間は、アッという間に過ぎてしまった。
出来ることならShoppingもしたかったな~ぁ

再びバスに戻った私たちは、前日泊まったHotelに戻ってLaunch Time!
この日のLaunchはTourConductorの拓郎さんの計らいで、インディカ米じゃないお米で(日本米でもないと思うけど…)おにぎりを用意してくれた。[手(チョキ)]
私たちは美味しいおにぎりとカレーのBuffetで大満足&お腹いっぱいになって、午後からの出陣に備えた♪

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