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花のたましい (金子 みすゞ) [詩]

4月11日は、童謡詩人である 金子みすゞ さんのお誕生日です。
十数年前に親友と二人で青春18きっぷを使って山口県の方までグル~ッと周遊してきた時に、初めて彼女のことを知り、初めて彼女の詩を読みました。
でもその時は、リズミカルなきれいな詩を詠む人だなぁ~ 程度にしか思いませんでしたが、数年前にテレビCMで放映されていた 「花のたましい」 という彼女の詩を耳にした時、それがなんだかすごく心地よくて、それから彼女の詩が好きになりました。


          花のたましい

       散ったお花のたましいは、
       み佛さまの花ぞのに、
       ひとつ残らずうまれるの。
DSC02164.JPG
       だって、お花はやさしくて、
       おてんとさまが呼ぶときに、
       ぱっとひらいて、ほほえんで、
       蝶々にあまい蜜をやり、
       人にゃ匂いをみなくれて、

       風がおいでとよぶときに、
       やはりすなおについてゆき、

       なきがらさえも、ままごとの
       御飯になってくれるから。             金子みすゞ

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