花のたましい (金子 みすゞ) [詩]
4月11日は、童謡詩人である 金子みすゞ さんのお誕生日です。
十数年前に親友と二人で青春18きっぷを使って山口県の方までグル~ッと周遊してきた時に、初めて彼女のことを知り、初めて彼女の詩を読みました。
でもその時は、リズミカルなきれいな詩を詠む人だなぁ~ 程度にしか思いませんでしたが、数年前にテレビCMで放映されていた 「花のたましい」 という彼女の詩を耳にした時、それがなんだかすごく心地よくて、それから彼女の詩が好きになりました。
花のたましい
散ったお花のたましいは、
み佛さまの花ぞのに、
ひとつ残らずうまれるの。
だって、お花はやさしくて、
おてんとさまが呼ぶときに、
ぱっとひらいて、ほほえんで、
蝶々にあまい蜜をやり、
人にゃ匂いをみなくれて、
風がおいでとよぶときに、
やはりすなおについてゆき、
なきがらさえも、ままごとの
御飯になってくれるから。 金子みすゞ
十数年前に親友と二人で青春18きっぷを使って山口県の方までグル~ッと周遊してきた時に、初めて彼女のことを知り、初めて彼女の詩を読みました。
でもその時は、リズミカルなきれいな詩を詠む人だなぁ~ 程度にしか思いませんでしたが、数年前にテレビCMで放映されていた 「花のたましい」 という彼女の詩を耳にした時、それがなんだかすごく心地よくて、それから彼女の詩が好きになりました。
花のたましい
散ったお花のたましいは、
み佛さまの花ぞのに、
ひとつ残らずうまれるの。
だって、お花はやさしくて、
おてんとさまが呼ぶときに、
ぱっとひらいて、ほほえんで、
蝶々にあまい蜜をやり、
人にゃ匂いをみなくれて、
風がおいでとよぶときに、
やはりすなおについてゆき、
なきがらさえも、ままごとの
御飯になってくれるから。 金子みすゞ