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2010年 修正会 [法座・座談]

昨年に引き続いて今年も修正会に参加させていただく御縁に恵まれた。
朝9時に家を出て、北風冷たいホームにて9時半発の列車を待つが、しかし到着予定時間を過ぎても列車は到着せず、結局この列車は雪の為に運休になってしまったので後続の列車に乗り込んだ。
名古屋駅周辺の積雪は1~2cm。 早めに家を出て来たし、NETでも列車は遅滞なく運行と書いてあったので修正会の開始時刻には十分間に合うだろうと思っていたのだが…、名古屋市内を抜けると車窓からの風景は一気に雪国の様相を呈し、岐阜駅を出る頃には雪も随分と降ってきて、列車は徐行運転となってしまった。 
そして大垣駅の手前では完全に停車してしまい、この後なんとか動き出したものの結局40分遅れで大垣駅に到着した。
大垣駅から乗り換えた列車は前便が運休になったためか満員のぎゅうぎゅう詰めで、人に揉まれながらの立ち乗りはかなりきつかった。 その上、駅を出てから数分の所で積雪の為にポイントの切り替えが出来ずに立ち往生し、やっと動き出したと思ったら今度は信号機トラブル、踏み切りのトラブル、除雪作業等々、雪の為のアクシデントが続いて米原駅には50分遅れで到着!

予定では正午過ぎには京都駅に着くつもりで家を出て来たのに、結局、米原駅を出発出来たのが12時50分すぎで…  これではこの先順調に列車が動いてくれたとしても完全に遅刻である…!
でも、何だか焦る気持ちにはなれず、立ちん坊は辛かったけど、「このまま列車が止まってしまえば御法座に出なくてもすむかしら?!」な~んてことを期待している自分もいて、まぁ~、業に任せて立ち寝をしながら列車旅!

京都駅に着いたのが14時。 
修正会は13時半からなので既に始まっている。 こんな時間ではまさか知った顔はいないだろうなぁ~と思いながらも辺りを見渡すと・・・、 (^^)v いたいた! 
「家を出る時間を間違えた」とおっしゃるMK先生が、偶然にも同じ列車に乗り合わせていた。
仲間が出来ると遅刻するも心強いもので仲良く遅れて会場入り。 
そしてお勤めの終わる直前から参加することができたので、御法話には間に合ってダブルLUCKY~(^-^)v

さっそくG先生の御法話が始まった。
「みなさん、おめでとうございます。 
 元旦や 冥土の旅の 一里塚   めでたくもあり めでたくもなし    
 この歌のお心について、今日は皆さん方とご一緒にお味わいを述べさせていただこうと思います。
 これを、本日の修正会の御法話とさせていただき、簡単ではございますが、これで終わります!」
と・・・・・、 御法話は一分足らずで終了(^-^;   みんな、「冗談でしょ?」と思って誰も席を立とうとしないが、どうやら冗談ではないらしい・・・。 G先生に促されてやっと、のっそ のそと円座を組んだ。

さぁ! 座談会となったが、自主発言ということもあって二、三人の方しか言葉を発せられない。
私も、あと2%位の勇気が足りずに発言することが出来ずにいたが、S先生が促してくださったおかげでとっととしゃべってしまうことができた。

このお歌…、ちょうど十数時間ほど前に自分自身のお味わいをこのBLOGに書いていたので、そのことを少しだけお話しさせていただいた。 
でも、考えれば考えるほど、何か釈然としないものが心に湧いてきた。

MK先生がおっしゃられたように、「めでたくもなし」とは、刻々と自分の命が削られていることに対するもので、「めでたくもあり」とは、往生一定の在り難さ、というのが真宗で言う正解なのかもしれないけど、私は、自身のところでそれを受け取れずにいる感じがあった…。
我が身の後生を理屈の上でしか聞くことができない私は、これを「めでたくない」とは言い切れないし、「救われた!万歳!有り難う~!」と言うのとは逆で、「堕ち身の私…、喜べない私…、感謝の心もない私…」と受けているので、これを「めでたい」とはとても言えない・・・・・
私自身のお味わいは、生まれた時から始まった冥土への旅の中で、元旦とは単なる一つの目安(一里塚)にしか過ぎず、刻々と進み行く刹那無常の中の一つの目安(元旦)を取り上げて、これを めでたい・めでたくない と示唆することが凡夫の計らいなんだとこの時味わっていた。 
でも、何か抜けている気がした・・・  何なんだろう・・・

そして最後にS先生のお話しを聞いていて、何か「あぁ…」って思った。
私はこの歌の詠まれた時代等を無視して、今の自分を基点に判断し、尚且つこれを良しとしているな~って・・・


修正会の帰り道、京都にラチホラと雪が舞い落ちる中、行きと同様にMK先生とご一緒させていただき、米原までは楽しい時間を過ごさせていただいた。
は~ぁぁぁ・・・、 それにしても、 新年早々修正会に参加させていただけるは…、MK先生とゆっくりお話しさせていただけるは…、 私一人の為の至れり尽くせりのお手回しに、如来さまがこの私にかけてくださった願いの強さ・大きさを、ぼんやりお馬鹿な私でも、ほんの少しだけこの身に感じさせていただいた。   南無阿弥陀仏

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