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オリオン座 流星群 [随筆日記]

陶房にて作業中、ラジオから「オリオン座流星群」の話題が流れた。
「今夜がピークなんだって」 「見たいね~」 「じゃ~見に行こうか」 と言うことで深夜の遠足が決定!
作業をいつもより早めに切り上げ、一旦帰宅してから家事などを済ませて夜9時に再び陶房にて集合。
でも…、見上げた夜空には、うっすらとした雲が張り、星の姿は一つ、二つ…
「どうする?」 「ど~しよう?」 「でもせっかく集ったんだし…」 と言うことで、当初予定をしていた山の方には行かずに、近場で街灯りから離れた場所へと夜のドライブに出かけることになった。
そして田園地帯に車を停めて見上げた夜空には…  やっぱ、な~んも見えん!
「あっ、流星! じゃなくて、飛行機だった…(;^-^)ゞ」 って言う冗談にも厭きてきて、結局なんやかんやとおしゃべりをしただけに終わってしまった流星観察会だった…。

11時少し過ぎには帰宅して書斎に篭もっていた私に、「星空が見えるようになって来たよ!」と夫の声。
バルコニーに出てみると、確かに見える星の数が増えている。 しばらく二人で夜空を見上げ、オリオン座の話しなどをしながら流星を探す。

ギリシア神話によると、オリオンは海神ポセイドンの子供で、ギリシア一の狩の名手であり、また、恋の為に両目を失うほどの恋多き美青年だったようだ。
そして結果的には最後の恋人となった狩猟神アルテミスが放った矢に射抜かれて死んでしまう。
これを悲しんだアルテミスが大神ゼウスに願い、死したオリオンを星座として空に上げてもらった という神話である。

しかし・・・・・ しばらく見上げていても星は流れない・・・・・  時刻は既に深夜0時を回っている。
身体も冷えてきたことだし、Hot whiskey でも飲みたいね!な~んて気分になってきたので流星観察はあきらめて、書斎に戻ってパソコンに向かう。

そしてBLOGをUPしてから 再び 一人 バルコニーに立つと、先ほどより更に夜空はクリアーになっており、星の瞬きも鮮明に見えるようになっていた。 
「あっ、流れ星!!」  一瞬だったけど、流星が長い光線を描いて落ちて行った。
しばらくして、また星が流れた。  「よし! 一人で流星観察会だ!」

部屋に戻って防寒体制を整え、Brandy入りの紅茶を手にバルコニーのイスに腰を下した。
深夜2時。 虫の声もしない、とても静かな秋の夜。 
ただ一人、夜空をぼ~っと見上げながら、オルゴールで聞いた‘星に願いを’のメロディーを口ずさむ。

何でかな?  全然寂しくない…。  私、孤独じゃない…。  楽しい感じさえする。
自分で自分についた嘘にさえも、疑うことなく騙されるのかな?

思い出すな~ぁ・・・・・   子供の頃から好きだった、 一人で夜空を見上げるのって!
でも…、 あの頃は、 寂しくて…、 辛くて…、 悲しくて…、 「どうして私は生まれてきたの?!」 って…、 「何の為に生まれてきたの?!」って…、 毎晩、夜空に話しかけながら、よく泣いてたな~ぁ…
すごく…、 すごく、すごく、孤独だった・・・・・・

いつ頃からだろう? 夜空があたたかく感じられるようになったのは・・・・・・

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