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大浜の 祭りとうなぎと namoamita [随筆日記]

10月三連休のなか日は、OGさんに誘っていただいて、G願さんの案内で〝大浜てらまちめぐり〟に出かけた。
お昼頃にG願さんのお寺にて待ち合わせ。 私は少し早めに家を出てお寺で日向ぼっこ!
ほんのりと秋の装いを始めたばかりお庭の紅葉を眺めながら、奥から聞こえてくるお勤めの音をBGMに、小春日和の秋の日を ただ ボ~ッとしながら ほわほわっとくつろぐ。 
う~ん、このまま一日中 こ~していたいな~って、そんな穏やかな時の流れを感じられる、心地の良いお寺なんだな、ここは[かわいい]

しばらくしてOGさんが到着され二人でおしゃべりしていると、一人の参拝客がおみえになった。
そして御朱印めぐりをされているその女性とお話しをする中でその方が、「まだまだ時間はたっぷりとあるから気長にのんびりと朱印を集めるのだ」と言われたその言葉が、私の心に痛く突き刺さった。
「時間は無いぞ! 一息切れたから後生だぞ! その時に何を持っていける?」 そんな声に、ほんの一瞬、胸を鷲掴まれたような思いがした。

この後、三人で他愛もないおしゃべりに花を咲かせながら、しばし本堂でのほほんとした時間を過ごす。
こ~ゆ~のって好き[黒ハート]
この時お土産にいただいた銀杏、G願さんに教えてもらったレンジでチンという裏技レシピ(紙封筒に銀杏を入れて、そのままレンジで2~3分加熱をするだけ)で、とっても美味しくいただきました[手(チョキ)]

さてさて、本堂の畳に引っ付いてしまったお尻をヨッコラショと持ち上げてLaunchに出かける。
そしてG願さんの車に乗り込んだ時、OGさんが運転手のG願さんに一言、「あみださんにお任せしますわ~」と言われた。
この時は、そんなOGさんの一言を私はただの冗談としてしか聞いていなかったのだが…。
お昼ごはんに出かけた先でG願さんが予定をしていたお店が休業していた。
「ど~しようか…」と戸惑い、入るお店一つ、運転一つ、時間配分の一つ一つを思案し迷うG願さん。
そして、「どこでもいいよ、何でもいいよ」と気遣いながら無い知恵で計らう私。
これに対して 「あみださんでも迷うことがあるんやなぁ~」と笑って構えるOGさん。
後々になってG願さんが、「今日は、‘お任せした人のすがた’というものを、OGさんから生きたご説法として見せていただきました」と言われた時、私はそれと同時に、迷い、計らい、見る目・聞く耳のない私のすがたを見せていたように思った。

3257827迷いに迷って入ったお店は地元では人気のうなぎ屋さん。 私は先週同様に ひつまぶしを注文した。
タレは三河風の濃い口で、香ばしく焼き上げられたうなぎにしっとりと合わさって美味しくいただいた。

その前に! ちょうどこの日は地元のあちらこちらの神社で秋祭りが催されていた。
3時頃に餅投げがあるから見に行こうかと神社に行く予定にはしていたが、「山車が見たい!」という私の希望をまたしても幸運が叶えてくれた。
3257828うなぎが焼き上がるのを待っている間、そのうなぎ屋さんの店前にも賑やかな祭りの音が聞えてきて、G願さんから 「もしかしたら山車が通るかもしれないよ」と言われて私がうなぎ屋さんを飛び出すと、おっしゃる通り山車がやって来るのが見えた。
そして私の前を通り過ぎたと思ったその時、引き手の掛け声と共に山車は一旦停車した後5mほどBackして うなぎ屋さんの正面、そう、ちょうど私の目の前まで引き戻されて停止固定された。
G願さんとOGさんもうなぎ屋さんから出てきて、「今からカラクリならぬ人形遣いによる舞が始まるよ」とG願さんに教えていただきしばらく待っていると、笛や太鼓の音に合わせて山車の上で人形による舞が始まり、私はしばしそれ見とれた。

話しによると山車は何台もあるそうだが、人形の舞う山車はこれ一台だけなのだとか!
それに、うなぎ屋のおばさんが 「50年来ここに生きとるけど、店の前でこれを見るのは初めてだわ!」と嬉しそうに言っているのを聞いて、SPECIAL LUCKY な今日の私に思わず乾杯したくなった[ビール]

HAPPYなお祭り見学とDELICIOUSな昼食の後は、いよいよ今日の Main Purpose へ!
ここ大浜は、わずか1kmほどの間に十数ヶ寺もの寺院が点在する寺町なのだとか。
とても半日では全てを周りきれないし、今回の目的はとりあえず西方寺というお寺だけの予定であったが、でもその前に一ヶ寺だけG願さんの案内で最初に向かったのは 東照山 称名寺、1339年創建の時宗のお寺である。
3257829この後に案内していただく美術館に、こちらのお寺からも何点かの県指定の文化財が出展展示されているとのことで連れて来ていただいたわけだが、せっかく来たのだからと本堂へと上がり込むと、たまたまお勤めをしていたご院寺さんとお話しをする機会をいただいた。
と言っても、私はそのご院寺さんとG願さんの会話に、時折チラッと耳を傾けていたに過ぎないが…、
お話しは、そのご院寺さんが最近あるお座で浄土真宗の門徒さんと会話をしていた中で大変疑問、かつ不服に思われたことがあるらしく、それについてどう思うかということをG願さんに尋ねられていた。
G願さんは、「それは浄土真宗の教義とは違うと思いますが…」、と前置きをした後で、「何せ行った記憶の無い世界(後生)のお話しを、我々人間がとやかく議論をするというのも可笑しな話ですよね」と笑いながらかわされていたのがとても印象的だった。

本当にそうだよね、基準がこの私では何の解決にもならない…
‘ものさし’というものは、真実不変なものでなければ意味がないよね…
だから法に照らし、法に聞くんだよね!                            (つづく)

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