SSブログ

2009年2月10日(火) カトマンズ → バンコク → 関空 [アジア]

アメリカンクラブのおかげで、カトマンズが大大大大大嫌いになった私は、一分でも一秒でも早くネパールの地を離れたいと思った。
「もう、二度と来るもんか!!」 料理は不味いし、Hotelも最悪で、国民性も好きになれない・・・・・
そんなイヤ~な思い出を最後に作って今回の旅行を終えることが、とても悲しかった。
いくら “カトマンズの怪”と言われる落とし穴に引っかかってしまったとは言え、私の悪運にMRさんまで巻き込んでしまったことを思うと、ホントに申し訳なく、何につけても後味の悪い旅の最終日となってしまったことにひどく落ち込んだ・・・・・
空港への道のり、ネパール最後のバスとなる車窓からの風景も、全然楽しくない…。

TourConductorの拓郎さんには、“カトマンズの怪”に引っかかってアメリカ軍に拘束されたということを報告して、「特に問題にはならないだろう」とは言われたが、空港での出国手続きの時は、ちゃんと出国できるかな~ぁとチョットだけ不安になった。
でも、難なく出国手続を済ませて、20分ほどFree Timeがもらえたので、支部の人たちへのお土産も購入することもできた。
さ~ぁ、一刻も早くカトマンズとおサラバしよう!!

飛行機のシートは相変わらず運が悪く、窓側でも通路側なかったので、機内が落ち着いた頃に窓際の空いているシートへと移動した。
私が座った窓際のシートは、中央を一つ空けて通路側には現地人らしい男性が座っていた。
なかなかGO SIGNの出ない機内で待機していると、一つ隣りの男性が話しかけてきた。
彼はネパール人で、名前はビーブーデーさん。 42歳の警察官である。
今からバンコクを経由してオーストラリアへいくのだという。
暇な時間、自己紹介を兼ねたおしゃべりをしているとようやく飛行機が動き出し、ビーブーデーさんから、「もうすぐボダナート・ストゥーパが見えるよ」と教えてもらって窓の外へ目を移すと、カトマンズの街並みより頭一つ分飛び出したボダナート・ストゥーパの頭と「知恵の目」がこっちを見ているのが見えた。
「もう、ここには二度と来ないから」 … そう言って別れを告げた。

2644607

ビーブーデーさんの話しだと、昔はここからもヒマーラヤの山脈を望むことが出来たが、最近は大気汚染がひどくて、離陸してからでないとヒマーラヤを眺めることが出来ないとの説明通り、カトマンズの市街地を離れるとすぐにヒマーラヤ山脈を見ることができた。
昨日よりは雲が多いものの、3日続けてマーラヤの山脈を見ることができるなんて、幸せ!

ビーブーデーさんとはいろいろな話しをした。
警察官でありながら海外赴任の経験が二回もあるというのだから、よほどの頭脳の持ち主で地位も高いのだろうと想像できる。
語学の方はサンスクリット語と英語の他にも2,3ヶ国語は話せる(日本語は無理)そうで、また彼の子供たちも秀逸で、長女(22歳)と長男(21歳)はアメリカの大学(ボストン)に留学中とのことであった。

ビーブーデーさんは、今回オーストラリアに行く目的も話してくれた。
オーストラリアに住んでいる弟夫婦の二歳になる娘を養子に迎えるために、一ヶ月間の休暇をとって今から迎えに行くのだそうだ。
彼の奥さんは一足先に昨年末からオーストラリアの弟夫婦のもとに滞在しているそうで、「行きの飛行機は一人だけど、帰りは三人なんだ」と嬉しそうに話してくれた。
ネパールの富裕層の話題を聞いて、チョット少し驚いた。
ビーブーデーさんの出身を聞くと、彼のおじいちゃんはラマ教(チベット仏教)のストゥーパを造る現場監督として中国から渡来された方だそうで、彼自身もやはりラマ教なのだと教えてくれた。
そして仏教の話しになり、「私の仏教と、あなたの仏教は違うのよ」との説明を試みたが、私の数少ないWordを並べただけでは伝えることなど到底不可能で、でも、「なまんだぶつ」は素晴しい言葉だと伝えると、彼は何度も「なまんだぶつ」と繰り返し言っていた。

ネパールからバンコクまでのフライトは、ビーブーデーさんのお陰で退屈せずに楽しい時間を過ごさせてもらった。

バンコクに着いてから、Airport内での滞在時間は3時間以上もあり、それも深夜便の飛行機を待つ訳で…、さぞかし退屈するだろうと思っていたが、MRさんと二人で空港の隅々まで駆け巡って、最後のshopping Timeを大いに楽しんだおかげで、アッと言う間に時間が過ぎてしまった。
Memberの表情には疲れの色が滲み出ていたが、私は皆さんより少々若い分、まだまだ元気?って感じで、夜食のタイ料理も美味しくいただいた。

食後は搭乗ゲートに向かい、KY夫妻と別れを交わして、この旅最後の飛行機に搭乗した。 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。