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2009年2月6日(金) クシナガラ → シュラーヴァスティー / 六日目の総括 [アジア]

2583274午後1時少し前にはクシナガラのHotelを出て、28号線を西に向かってシュラーヴァスティへと走り出した。
午後からのscheduleは移動のみであるが、地図上の直線距離でも220kmを越える。 
日本の高速道路で考えたら大した距離にはないが、何せここはインドの山奥(?)なら未開の地であって、森あり、町あり、大河ありの凸凹道を進まねばならない。
一昨日のブッダガヤ→ヴァーラーナスィが250kmの移動、昨日のヴァーラーナスィ→クシナガラが270kmの移動、そして今日はそれをはるかに上回る移動になるとのことで、TourConductorの拓郎さんやS先生からも覚悟が必要と言われ、出発前からチョット緊張~!
それに、喉の痛みと頭痛の症状も出てきた・・・、 日本からDoctor Stopがかかるほどの風邪と一緒に渡印したIEさんと、ず~っと一緒にしゃべっていたから移っちゃったかな?と、そんな心配もあった。

2583273車窓から見る町の風景は毎日変わる。
Memberの中には、「同じような田園地帯に、同じような町や村ね」という人もあるが、私には毎日全然違って見える。
例えば同じように見える田園地帯も、田畑の区画のFormが違うし、土の色も、藁の組み方も違うのだ。
それに家畜の体格からも、その村々の貧富がうかがえるし、燃料となる牛糞の乾し方や積み方にも地方によってその特色が見られる。
家の造りも違えば、人々の服装も違うし、川の水、林の木々、空気の色だって全部違う。
それらを見て、感じるのがとても楽しいから、バスで移動だけのscheduleだって全然退屈しないし、寝ちゃうなんてもったいないって思う[exclamation]

2583272そ~ぉ、そ~ぉ♪ クシナガラの郊外では、インドに来て初めて目にした墓地を発見。
四角いブロックを積み重ねて小さなストゥーパのようなそのお墓は、ヒンドゥー教徒のものだそうで、火葬と川流しが基本のヒンドゥー教でも一部の部族ではお墓を立てるのだそうだ。
それからバザールで見かけるニワトリ屋さん、
私はてっきり鶏卵(家畜)用のニワトリを売っているのかと思っていたら・・・・・  
車窓から見たその光景は、鳥かごの横にセッティングされた調理台の上に、首を切られたニワトリが…、
そしてその調理台の下には滴り落ちた赤い血がバケツいっぱいに溜まっていた…。
自分が食べている時には、美味しいだの、不味いだのと言っているけど、私のお皿に盛られる前には、こ~ゆ~段階がふまれてるんだよね~ と、不意に見せつけられて気落ちしたりもする・・・・・

クシナガラのHotelを出発して2時間、バスはサーラ(沙羅の樹)の森の路肩に停まった。
何だろう?と思ったら、拓郎さんが、「[わーい(嬉しい顔)]さ~、お待ちかねの青空トイレで~す! Let’t Try!」と、とっても楽しそうに案内した。
男性陣は続々サーラの森に入って行ったが、 でも、女性陣なかなか・・・・・ ね~ぇ[たらーっ(汗)]

線路を越え、川を渡り、町をぬけて、バスはひたすら走り続けて2時間後、ガソリンスタンドで再び停車。
ここでは何とか女性陣だけは仕切りのある場所で用を足すことができた。
そしてスッキリした人から道向のチャイのお店でTea Time。 何だかとってもホッとした。

ちなみにこのチャイ、一杯2~3Rsだそうだ。 現在1Rs=2円なので、10円もしないということ…。
畏天さん情報によるその他の主だったものの値段は、ミカンは10個で20Rs(40円)、バナナは一房(8本位)で10Rs(20円)、ミネラルウォーター1Lで12Rs(30円)、この他に、寺院に入場する際の靴の預かりは1Rs(2円)、サイクルリクシャーは二人乗りで一回10Rs(20円)だということだ。
桁違いなその値段に驚いてしまうが、州や階級によっても金額はこの限りではないとのことだ。
チャイをいただきながら隣りのShopでSKさんがビスケットを購入された。
一個8枚入りの小さな物だが、10個で20Rsという値段につられて私も購入した。

30分ほど休憩した後、再びバスは走り出す。
しばらくして、なんか太陽の向きが違うな~と思ったら、TourConductorの拓郎さんから、「‘予定のRouteにかかる橋が壊れていて通行止めになっているらしい’という情報を対向車のバスDriverさんから聞いたので、予定のRouteを変更しました。
したがって・・・・・、 Hotelへの到着がプラス2時間遅れます。 ・・・・・ あしからず~[あせあせ(飛び散る汗)]
という説明を受けて、[がく~(落胆した顔)]Memberの疲れがドド~っと倍増した。
おまけに隣に座ったIEさんが、ず~っと私の肩を枕に眠ってらっしゃるので(^^ゞ、身動きが取れずに腰痛まで出てきて、さすがの私もチョットしんどいドライブとなった。(^_^;)

結局、シュラーヴァスティーのHotel・パワン・パレスに着いたのは、夜の9時を回っていた。
Memberもかなり疲れた様子で会話の少ない静かなDinnerとなった。

そして私は・・・、 この時完全なる風邪の自覚症状があり、おまけに疲れてくると熱が出る上に体温調節まで出来なくなる体質なので、この日は熱による熱さと寒気と喉痛と頭痛で食欲まで失せてしまい、明日からの先行きをかなり不安したが、Memberにはさとられないよう、拓郎さんからもらった薬をしっかりと飲んで、とっとと就寝した。

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2009年2月6日(金) クシナガラ ( チュンダ村 ) [アジア]

2582807お釈迦様最後の説法地から18km、バスで30分ほど走った所に通称チュンダ村はある。
お釈迦様の時代のマッラ国パーヴァー村(現在のファジルナガル村)である。
バスを降りてから細い路地を抜けて、村のMainRoadを進み、再び細い路地に入って歩くこと10分、村の中央部に赤土がこんもりと盛られた小高い丘のたもとに出た。

2582806ここがチュンダ(純陀)のストゥーパである。
最近、発掘がされたばかりなので、高さ15m・直径40mほどの小山に、レンガの残骸が散らばっているだけのストゥーパであるが、だからこそ風情があっていい。
今はまだ観光地化されていないので、村の一部として子供たちの遊び場にもなっているそのストゥーパの頂上に上ると、チュンダ村が一望できる。

『大般涅槃経』によると、お釈迦様が自分の所有する果樹園で休まれていることを知った鍛治屋・工巧師の子・チュンダ(純陀)は、さっそくお釈迦様を家に招いて手厚くもてなした。
そこでお釈迦様はチュンダに法を説き、チュンダはそのお礼にと一行を翌日の食事に招待し、お釈迦様は快くその供養にあずかる。
チュンダは種々の料理を供養したが、お釈迦様は、「スーカラ・マッダヴァ」という料理だけを食して、他のご馳走は弟子たちに振舞うように指示されたという。
(「スーカラ・マッダヴァ」の「スーカラ」とは「野豚」・「マッダヴァ」とは「柔らかい」という意味で、豚肉料理か、あるいは豚が探しだすトリュフのようなキノコ料理とも言われているが諸説あって定かではない。)
しかし、チュンダの料理を食べたお釈迦様はその直後に、血が迸り出て死に至らんとするほどの激しい苦痛を訴えるが、その場では平静を装っていたという。
これを知ったチュンダはお釈迦様の身を案じて一行の旅に同行する。
しかしお釈迦様は、80歳という高齢に激しい食中毒の様の症状を現し、遂にパーヴァー村から7kmほど歩いた先のカクッター河の畔で倒れ伏してしまい、そこに一時的な床を作らせた。
この時アーナンダらに、「きっと誰かが、‘チュンダの毒料理のせいで釈迦は倒れた’と言い出すだろう。 
しかしそれは間違いで、私はチュンダの料理を最後の供養に選んで逝くのである。
この供養は、私が受けた供養の中でもスジャータのものと並んで、私の人生の中で最も重要な供養である。
そしてチュンダは大いなる威徳を積み、偉大な尊者となるべき偉業を成し遂げたのだから、もしチュンダを恨む者が現れチュンダを恨む者が現れたなら、よく諭すのだよ。」と、指示されたと伝えられる。

お釈迦様って、いったいどこまで広いのだろう~
仏様と言うのは、いったいどこまで見えているのだろ~
そんなことを考えながらこの丘・チュンダのストゥーパーに立っていると、自分がいかにチッポケな貪欲にガンジカラメに囚われているかということが見えてくるような気がした。

な~んか、ここで瞑想したら気持ちいいかも[るんるん]って場所だった。

2582808私たちは再び路地へと入り、バスへと戻るRouteを歩き出したが、Guideのジャマールさんの計らいで、ファジルナガル村(チュンダ村)のMainRoadを通り、バザールを見学しながらバスまで遠回りをして戻ることになった。
バスの車窓からではない、インドの村を、人の視線の高さで見られることがすごく嬉しかった。[かわいい]
村の人たちはとても不思議そうに私たちのことを見物しているけど、私はそれ以上に興味津々の視線でバザールの風景や、ファジルナガル村の人々を見返す。
サリーのお店や葉タバコのお店、ランプ屋さんに菜種油屋さん、ミシン職人に古紙回収業者。
2582809並べだしたら切がないほど、見るものすべてが新鮮でとっっっても楽しい!
変り種は、いかがわしい診療所や、結婚式の道具屋さん、それからチェンダにちなんで鍛治屋さんや金物屋さんもたくさん軒を連ねていた。
バスまでの徒歩20分間は、アッという間に過ぎてしまった。
出来ることならShoppingもしたかったな~ぁ

再びバスに戻った私たちは、前日泊まったHotelに戻ってLaunch Time!
この日のLaunchはTourConductorの拓郎さんの計らいで、インディカ米じゃないお米で(日本米でもないと思うけど…)おにぎりを用意してくれた。[手(チョキ)]
私たちは美味しいおにぎりとカレーのBuffetで大満足&お腹いっぱいになって、午後からの出陣に備えた♪

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