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ちいさい秋みつけた (サトウハチロー) [歌詞]

急に寒くなったと思ったら、いつの間にか10月になっていたのですね・・・。
秋の深まるこの季節は、寂しく、もの悲しい気持ちになりがちですが、秋の気配を見つけるたびに、幼い頃によく歌った童謡が、フッと口をついて出てまいります。

たおやかな秋の日に、ちいさな秋を探しに出かけました。
色づいてきた柿の実、咲き始めたススキや萩の花、まだ青い栗の実、稲刈り作業、咲き始めたばかりのコスモスや菊の花、週末になると賑わう秋祭りや運動会に文化祭、風に舞い落ちる落ち葉、そして人恋しくてたまらなくなるひとりぼっちの夜・・・・・

小さな秋をたくさん見つけても、大きな秋にはならないけれど、私が見つけた秋は、小さいながらも生きていました。 頑張って 頑張って 活きていました。

     「ちいさい秋みつけた」  サトウハチロー:作詞 ・ 中田喜直:作曲

   誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
   ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
   めかくし鬼さん 手のなる方へ すましたお耳に かすかにしみた
   よんでる口笛 もずの声 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

   誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
   ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
   お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色 とかしたミルク
   わずかなすきから 秋の風 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

   誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
   ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
   むかしの むかしの 風見の鳥の ぼやけたとさかに はぜの葉ひとつ
   はぜの葉あかくて 入日色 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

この詞は、サトウハチローさんが体調の悪い日に自宅の布団の中で書かれた詞だそうです。
曇りガラス越しに、西日に照らされたハゼの木を見て、それが彼にとっての小さな秋の発見だったのでしょうね。

詞(詩)を書く時って、五感の全てが動き出してイメージを描き出し、第六感が言葉となって出て行く・・・、そんな不思議な現象に包まれることがあります。
それは、時に空想だったり…、時に想い出だったり…、色々ですが、サトウハチローさんの見つけた小さい秋に、同じ色の孤独を感じるのは私だけでしょうか・・・・・

「誰かさん」が見つけた「小さい秋」は、その誰かさんにしか気が付かないような何気ないものだからこそ、「小さい秋」なのだと私は思います。 南無阿弥陀仏

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