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難波別院(南御堂)・津村別院(北御堂)  [Travel]

去年・・・、と言うより先月、ど~してもBLOGに書いておきたかったのに時間がなくてかけなかったことで、且つ、ど~しても1月7日までには、振り返っておきたいこと・・・、それを書き始めようと思う。

唐突に大阪へ行く用事が出来た。 そのご用は数時間もかからないで終わってしまうだろう・・・。
でも、せっかく大阪まで行くのだからそんなんではもったいない! と言うことで、宿を予約して一泊二日のスケジュールで大阪旅をすることにした(^^)v

久しぶりの大阪♪ 行きたい所はいっぱいあるが、あれこれと所用があってそうそう早くに家を出られず、それに寒さも手伝って大阪に着いたのはとうにお昼を過ぎていた。 
そして、連日の睡眠不足もたたっていて少々お疲れ気味のまま大阪旅はスタートした。 
何故そうまでして予定を組むのか・・・・・  それは・・・・・、 欲張りに生き焦っているから…かな・・・?

最初に訪問したのは、本願寺派津村別院、通称 「北御堂(きたみどう)さん」である。
ここを語るには、石山本願寺の歴史から始めなければならないのであろうが、今はちょっと横に措いておいて、ここでは当寺HPを参考に簡単にその沿革を記しておこう。

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遡ること五百数余年、蓮如さまの手によって建てられた石山本願寺を中心に寺内町が形成された大阪の街には、親鸞さまの御教えが人々の生活の中に極自然に浸透していたそうだ。
ところが、時は戦国時代。 織田信長による本願寺への攻略によって大坂を追われた石山本願寺の門徒衆は、「お念仏」の教えを守るために楼の岸に新しい坊舎を建立し、その後、現在の地(津村郷)に坊舎が移されたことで「津村御坊」となり、そこに篤信な門徒が集まって大坂商業の中心「船場」の町を築いてきたのだそうだ。

現在の建物は、昭和20年の大阪大空襲で消失した後、昭和39年に復興されたもので、モダン… というよりも、どこか来るものを阻むような冷たさとお寺らしくない味気のなさを感じた…。
御堂筋に面した道沿いに幅広くとられた大きな階段を上がりきったところにある大きな山門をくぐると、その境内の右手には親鸞さまの像、そして左手には蓮如さまの銅像が迎えてくださる。
その境内から正面の大きな階段を上がったところに津村別院の本堂がある。
こちらも外観同様にシンプルで、堂内の‘気’もどこか無機質な感じ・・・  
そうね、悪く言えばまるで葬祭センターの式場みたい・・・ って思っちゃった。

何か腰を落ち着けることができぬままに北御堂を後にして、この次に向かったのが、ここから500mほど南に位置する 真宗大谷派難波別院、通称 「南御堂」(みなみみどう)さん」だ。
こちらも当寺HPを参考にその沿革を記しておこう。

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大阪での真宗の歴史は、やはり蓮如上人の時代まで遡り、日蓮宗(法華宗)の攻撃をうけて京都・山科本願寺が破却されたことから蓮如上人によって建立された「大坂坊舎」が本寺と定められ大坂本願寺(石山本願寺)となったことに始まる。
しかし、本願寺第11代・顕如上人の時に織田信長と本願寺による「石山合戦」が勃発し、11年間にも及ぶ戦の末に和睦したものの本願寺の寺基は、紀州(和歌山)に移される。
そして、信長が打たれた後は、豊臣秀吉が石山本願寺の跡地に大坂城を築城したことで秀吉から寺地を寄進され、そして建立されたのが、現在京都堀川の地にある西本願寺、本山である。
ところが、第11代・顕如上人より継職した長男で第12代・教如上人は1年足らずで秀吉により隠居を命じられてしまう。 
しかし、教如上人は隠居の身となってもお念仏の教えを各地に弘められ、1595年に大阪に戻った後は、渡辺の地に堂宇を建てて難波別院の前身である「大谷本願寺」を建立された。

と、言うことで、浄土真宗が東・西に分裂した舞台となった大阪のこの地を一度訪ねてみたいと思っていた訳で(^^)、せっかく大阪に行くのだから!と今回の訪問となった。

難波別院(南御堂)も御堂筋に面した通り沿いにあって、津村別院(北御堂)と同様にコンクリート建てのモダンなスタイル。 でもこちらは、拒否されているような冷たさは感じられない。
北御堂と違って段差も構えもない本堂に入ると、ちょっうど2,3家族の年忌法要が営まれていた。
後ろの席に腰掛けながらお勤めを拝聴し、最後に、「願以此功徳 平等施一切 同発菩提心 往生安楽国」 と、導師に合わせて口の中でもぐもぐと言った後、声に出して、「なまんだぶつ、なまんだぶつ・・・」 
と言ったのは、 えっ?! 私だけ?!
法要の為に座している家族はもちろん、導師のお坊さんですら一言もお念仏を口にされず、しかも一礼もすることなくお仏壇の前を素通り・・・! これには驚いた!!
思わず目を丸くして、「お念仏は? ‘南無阿弥陀仏’さまは?」 と、声に出して呟いてしまったほどだ!

このことを後でG先生に報告すると、「へぇ~、そうなの~!」と言って笑っておられただけだったけど…、
私には、「人のお念仏やで~、あんたがそんな心配しなさんな!」と聞えた。

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