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スリランカ ― ネゴンボ (挨拶・教育事情) [アジア]

朝6時、スリランカでの朝を迎える。 カーテンを開けるとHOTELの庭越しにインド洋の海が見える。
昨夜は真っ暗だったので、こんな近くに海岸があったとは知らなかった。

HOTELのあるネゴンボは、スリランカ最大の漁港をもつ港町だ。 その歴史は古く、15世紀頃、この島を海のシルクロードの拠点として発展させてきたアラブの商人がシナモンの貿易基地として利用した後、ポルトガル・オランダの支配下におかれてからも重要な貿易港として利用されてきた。 そして現在でも町の中央を流れる130kmにも及ぶ運河には、小舟が生活物資を乗せて往来している。

3351674まずは Morning shower。 
OK! ちゃんとお湯が出る。
スリランカでのHOTEL選びは、これが KEY Point だ。
朝食は、スリランカ色の溢れたBuffet。 
Hotel Staffの応対が、気持ちの良い朝を演出してくれる。

7:30 HOTELを出発し、ラビーさんの運転でスリランカの内陸部、北東に向けて車を走らせる。
車内ではディディーさんが、スリランカについての基本的な情報を、自作のノートを用いて解説をしてくれ、私がその中から興味を惹いた箇所を自分のノートに記録していると、「こんなに真剣に聞いてくれたお客様は初めてです!」と嬉しそうな顔をした。

[メモ] まずは挨拶について!
胸の前で合掌して、「アーイュ ボー ワン」と言う。 これは日本語で言う 「こんにちは」にも、「さようなら」にも対応した 四六時中使える挨拶の言葉。
意味は、「アーイュ」は、長生き・長寿の意で、「ボー」は、ますます・もっとの意、そして「ワン」は、お祈り・祈願の意。 つまり 「あなたが長生き出来ますように祈っています」と言う意味になる。
「アーイュ ボー ワン」、この言葉さえ覚えていれば、後は片言英語でも十分にCommunicationがとれる。 何故ならば、スリランカの大半の人たちは英語が話せるからだ。
スリランカの言語は二国語あって、シンハラ人はシンハラ語を、そしてタミル人はタミル語を国語としており、この両者の連結語としてイギリスの植民地時代より英語が用いられてきた。
この為スリランカでは幼稚園から英語教育が開始されるので子供たちでも英語を話せる。

ここで特記すべきはスリランカの教育事情だ。
スリランカの公立学校は、小学校から大学まで、学費 及び 教科書代は全額無料なのだそうだ。 
義務教育は、小学校(1年~5年生)と中学校(6年~10年生)で、進学を希望すれば試験を受けて、高校(11年~12年生)や大学(4年間)にも行くことができる。
しかし、いくら学費が無料であっても、国民の80%が農業に従事しており、貧しい農村部などの子供たちは家業の働き手としてなかなか学校には行かせてもらえないという事情も抱えている。
また、大学に入学すれば学費・教材費のみならず、寮費や食費も公費でまかなってくれるのだが、スリランカ国内には大学がたったの15校しかなく、それは それは狭き門となっていて、進学率は2.5%とかなりの難関なのだそうだ。
この為スリランカでは大学進学をする為に塾へ通ったり、家庭教師を頼んだりして、結局は親の収入の格差が子供の進学にも影響しているという現実がある。
しかし、いくら大学に入って好成績で卒業出来たからと言っても希望の職種に就けるわけではない。
スリランカは未だ賄賂とコネが横行している国である。 これが無くては、大卒と言えども働き口を見つけることは難しいのだとか…。

Guideのディディーさんは独学でコロンボ大学経済学部を卒業した秀才さんだが、親が農業従事者(椰子畑)のため賄賂金も作れず、ましてやコネなどなく…、 就職浪人を二年続けた挙句に運命的な出会いを果たし、現在はGuideの職に就いている。
今から20年以上も前のお話し。
ディディーさんは銀行員になりたくて、大学卒業後も数々の銀行にアタックしたのだが、後ろ盾の何もないディディーさんを採用してくれる銀行はどこにもなく、途方にくれながらコロンボの街を歩いていたところ、偶然にも一人の日本人観光客と出会い、この時小さな親切をしたのだとか。
それが縁となってその日本人に、「もし君が日本に来たならば、日本語の勉強をする為の学費を自分が出資しよう」と提案され、これに懸けたディディーさんは、一生懸命アルバイトでお金を貯めて、また親戚中からお金を借り集めて、初めての飛行機に乗り日本へとやって来た!
そして約束通りにその日本人の足長おじさんに学費を援助してもらって、三ヶ月間だけだけど、名古屋で日本語の勉強をしながらアルバイト(居酒屋)でお金を貯めてスリランカへと帰って行った。
その後は独学で日本語を学び、Guideの資格を取得して現在に至る… というディディーさんの身の上話しを車内で語ってくれた。

パパイヤの花そんな話を聞きながら1時間ほど走った所で、夫が青空トイレの所用を申し立てたためにしばしの小休憩。
そして私は、殿方一同がパイナップル畑で用を足している間、一人ふらふらと道の反対側を行き、他人の庭先でお花の写真撮影。 [カメラ]
 これはパパイヤの花。 
パパイヤはスリランカではとてもPopularな食べ物で、こちらではガスラブと言って一年中収穫出来て、周囲のどの家の庭先にもパパイヤとバナナの木が当たり前にあって、当たり前になっている風景に、「へ~ぇ!」と感心などしていると…、 手や足や顔にまで、蚊の大群に襲われるので、森の中ではご用心あれ!![あせあせ(飛び散る汗)]

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