2009夏 一人旅・回想録 34 ( 下北半島 → 青森 ) [Travel]
仏ヶ浦の散策を終えて船へと戻る。 暑くて、暑くて、融けてしまいそうだ!
昨日に引き続いて、今日も日焼け間違いなしである! 青森にいるのに、既に肌は南国の小麦色!
佐井の港に戻ると、「奈っちゃん、お帰り~!」と出迎えてくれた優しい人たち、ありがとう!
そして私は、おばさんにスーツケースを預けたまま、港のレストランでチャチャッと Lunch time
今日のメニューは、とろとろ卵のシーフードオムライス・カレー!
オムライスにカレーという組み合わせは初体験!
食べ放題の一夜漬けサラダも、とってもとっても美味しかったけど、量が多くて完食ならず・・・ ゴメンナサイ
今日まで、北へ、北へと向かってきたけど、いよいよ南へとU-Turnだ。
慌ただしくもおばさんにお礼をしてスーツケースを受け取り、「またね!」という言葉で別れ、今度はシィライン社の高速旅客船ポーラスターに乗船する。 ここから青森港まで、二時間半の船の旅だ。
乗客は数えるほどしかいないので座席は使いたい放題。 しかし、船内は冷房も入っておらず、窓も開かず、甲板にも出られないので、とても快適とは言い難かった。
船がゆっくりと岸壁を離れる…。 なんだか切ない…。
ここまで来た・・・・・・・ ここまで来て、私は何を得たのだろう・・・。 この数日間は、私にとって何だったのだろう・・・。 そんな思いが込み上げてきたが、答えは出なかった。
ただ、おばさんと、「またね!」と言って別れたことを胸にかみしめる…。
これは、昔からの私の儀式。 自分への戒め。
「Good-bye」ではなく 「See you」で別れるのは、未練ったらしい自分とか、虚仮な自分が見えるから。
もしかしたら私は、自己認識していない、理屈を抜きにした部分で、“無常”なるものを知っているのかなぁ・・・
自分の知識や思いを越えた部分で感じている何かに対して、それを知っているからこそ無意識の内に、嫌なモノには目を向けないように、自分にデメリットをもたらすモノには触れないように、そうやってそれらを自己判断で選別しながら自分を守っているからこそ生きていられるのかもしれない…、と思った・・・・・
船は、先ほど訪れた仏ヶ浦の近くまで来て徐行し始めた。
海上から見る仏ヶ浦の巨岩群は、本当にチッポケなものに見えて・・・・・、 何だかイヤになってきた!
今に始まったことじゃないが、自分のその時々の心を基準にアレコレと思案することが、ものすごく鬱陶しく、邪魔に感じる・・・ でも、これがなくなったら私はどうなっちゃうんだろう・・・・・?
何もなくなっちゃう…! 私から、「我(わたし)」を抜いたら、何もなくなっちゃうじゃん・・・!
何だか笑えた。 よくわからないけど笑えた。 そして笑いの中から、「無駄な抵抗はもうやめよ!」と言う、真面目な声を聞いたような気がする。
船内には観光案内が流れているが、乗客の中にすこぶる機嫌の悪い子供がいて、彼の発する奇声によって何を言っているのか全く聞えない。
それなのになぜか周囲の乗客が、「チェッ」っとする舌打ちだけはよく耳に入ってくる。
世の中、耳をふさぎたくなるようなことばかりだ~。
旅客船ポーラスターは、最寄の港に立ち寄りながら南へと進み、途中、団体客の乗船もあって船内はかなり賑やかくなった。
そして、脇野沢港では15分の停泊時間があったので、私は一人、港へと降り立った。 他には誰も降りてこない。
私は港にあったモニュメントの上で仰向けに寝転んで…、空を見つめ、両手を上げた。
私の手って、こんなにも短い・・・・・ これじゃ~、お空に届かない・・・・・
どんなに どんなに 頑張ったって、これじゃ~、全然届かないよ~~~ 「悔しい・・・・・」
でも・・・・・、 今、私が触れているこの空間と、私が見上げて空と呼んでいるあの宇宙空間との境目って、どこなんだろう…、 それはどんななんだろう…。
10分少々、すっかり自分の世界に浸ってしまったが、「ヨッコイショ!」 と起き上がって船の方を見ると、船窓からはたくさんの視線がこちらに向けられていた… 「恥ずかしいじゃん・・・!」
昨日に引き続いて、今日も日焼け間違いなしである! 青森にいるのに、既に肌は南国の小麦色!
佐井の港に戻ると、「奈っちゃん、お帰り~!」と出迎えてくれた優しい人たち、ありがとう!
そして私は、おばさんにスーツケースを預けたまま、港のレストランでチャチャッと Lunch time
今日のメニューは、とろとろ卵のシーフードオムライス・カレー!
オムライスにカレーという組み合わせは初体験!
食べ放題の一夜漬けサラダも、とってもとっても美味しかったけど、量が多くて完食ならず・・・ ゴメンナサイ
今日まで、北へ、北へと向かってきたけど、いよいよ南へとU-Turnだ。
慌ただしくもおばさんにお礼をしてスーツケースを受け取り、「またね!」という言葉で別れ、今度はシィライン社の高速旅客船ポーラスターに乗船する。 ここから青森港まで、二時間半の船の旅だ。
乗客は数えるほどしかいないので座席は使いたい放題。 しかし、船内は冷房も入っておらず、窓も開かず、甲板にも出られないので、とても快適とは言い難かった。
船がゆっくりと岸壁を離れる…。 なんだか切ない…。
ここまで来た・・・・・・・ ここまで来て、私は何を得たのだろう・・・。 この数日間は、私にとって何だったのだろう・・・。 そんな思いが込み上げてきたが、答えは出なかった。
ただ、おばさんと、「またね!」と言って別れたことを胸にかみしめる…。
これは、昔からの私の儀式。 自分への戒め。
「Good-bye」ではなく 「See you」で別れるのは、未練ったらしい自分とか、虚仮な自分が見えるから。
もしかしたら私は、自己認識していない、理屈を抜きにした部分で、“無常”なるものを知っているのかなぁ・・・
自分の知識や思いを越えた部分で感じている何かに対して、それを知っているからこそ無意識の内に、嫌なモノには目を向けないように、自分にデメリットをもたらすモノには触れないように、そうやってそれらを自己判断で選別しながら自分を守っているからこそ生きていられるのかもしれない…、と思った・・・・・
船は、先ほど訪れた仏ヶ浦の近くまで来て徐行し始めた。
海上から見る仏ヶ浦の巨岩群は、本当にチッポケなものに見えて・・・・・、 何だかイヤになってきた!
今に始まったことじゃないが、自分のその時々の心を基準にアレコレと思案することが、ものすごく鬱陶しく、邪魔に感じる・・・ でも、これがなくなったら私はどうなっちゃうんだろう・・・・・?
何もなくなっちゃう…! 私から、「我(わたし)」を抜いたら、何もなくなっちゃうじゃん・・・!
何だか笑えた。 よくわからないけど笑えた。 そして笑いの中から、「無駄な抵抗はもうやめよ!」と言う、真面目な声を聞いたような気がする。
船内には観光案内が流れているが、乗客の中にすこぶる機嫌の悪い子供がいて、彼の発する奇声によって何を言っているのか全く聞えない。
それなのになぜか周囲の乗客が、「チェッ」っとする舌打ちだけはよく耳に入ってくる。
世の中、耳をふさぎたくなるようなことばかりだ~。
旅客船ポーラスターは、最寄の港に立ち寄りながら南へと進み、途中、団体客の乗船もあって船内はかなり賑やかくなった。
そして、脇野沢港では15分の停泊時間があったので、私は一人、港へと降り立った。 他には誰も降りてこない。
私は港にあったモニュメントの上で仰向けに寝転んで…、空を見つめ、両手を上げた。
私の手って、こんなにも短い・・・・・ これじゃ~、お空に届かない・・・・・
どんなに どんなに 頑張ったって、これじゃ~、全然届かないよ~~~ 「悔しい・・・・・」
でも・・・・・、 今、私が触れているこの空間と、私が見上げて空と呼んでいるあの宇宙空間との境目って、どこなんだろう…、 それはどんななんだろう…。
10分少々、すっかり自分の世界に浸ってしまったが、「ヨッコイショ!」 と起き上がって船の方を見ると、船窓からはたくさんの視線がこちらに向けられていた… 「恥ずかしいじゃん・・・!」
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