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手を引かれ… 包まれて… [法座・座談]

週末に催された支部法座では、もったいなくもG先生の接待役を仰せつかった。
待ち合わせの一時間近くも前から新幹線ホームにてG先生をお待ち申し上げていたのに、何せ初めてのことで事前準備の要領を得ず、初鼻から猛ダッシュで新幹線より降りられたG先生の元へと駆けつける結果となりトホホなスタートとなった。

名古屋駅で在来線に乗り換える際も、私よりもG先生の方が勝手を知っておられるので、私はG先生の手をとりつつも、あっちこっちと連れて行っていただく感じで、これではどちらが接待役なのか… 

G先生には支部法座へおこしの際、過去二回連続してお怪我をさせてしまっているので、「もし三回目…なんてことになったら支部長と共に切腹ね!」 と Yuさんに脅されながらも、会場入りまでの短い時間ではあったが、G先生とのデートを心いっぱい楽しませていただいた。

御法座のテーマは、「真宗の現世利益について」 ということで、まずは御讃題に、
「金剛の真心(しんしん)を獲得(ぎゃくとく)すれば、横(おう)に五趣(ごしゅ)・八難(はちなん)の道(どう)を超え、かならず現生(げんしょう)に十種の益(やく)を獲。 (以下略)」
という、親鸞聖人のお言葉(『教行信証・信巻末』)をいただき、御法話は、これについて解き開かれて平易な言葉でお話しくださった。

今回は、支部法座のレポーターというお仕事もいただいていたので、私がどう思ったのか…ではなく、先生がおっしゃりたい主体は何なのかな?という観点から御法話を聞かせていただこうという思いでこの座に臨んだ。
いつも、「自分の心は横に置いといて、先生のお言葉を通してそのお心を聞く!」を合言葉にはしているが、結局は一から十まで自分の心遊びで終わってしまう…。
今回はどうだったかと言えば…、やっぱり聞いているのはこの私であり、私が感じたところ、私が引っかかったところを心に留めながら、それでもそんな思いに埋没することなく、今までよりも肩の力の抜けた感覚が後に残った。

そんな中で、一番心に残ったのは、「‘南無阿弥陀仏’は自分では称えられませんよ」と言われたG先生のお言葉・・・・・
私って、表面上ではいつも満足!満足!って満ち足りている風を装っているけど、本当は一度だって余りあるほどの満足を感じたことなんかないんだね、きっと・・・
‘南無阿弥陀仏’が「好きだ」と満足に言えないのはもちろんのこと、でも、「嫌いだ」というのも中途半端で満足に言い切れない。
もっとも、「満足する・しない」なんて、結局はコロコロと常変する心が勝手に言っていることなのだから取るに足る問題ではないのだけど、「‘南無阿弥陀仏’だけで大満足です!」なんて言っている人の心が私にはわからない…
だけど、私がどんなに嫌おうと、信じまいと、私の口から「南無阿弥陀仏」って出て来るんだよな~ぁ…、 
それだけはまぎれもない事実なんだよな~ぁ…。
だからG先生が、「‘南無阿弥陀仏’は自分では称えられませんよ」と言われた時、ただ漠然と、「あぁ、そう!そう!」ってすごく軽いところで即答してから、後で考えてみたら、「それって不思議? すごいことなの?」と思案している自分を見つけた。

今回の支部法座は人手不足で、支部長さんのお手伝いをさせていただきながら楽しいままに御法座を過ごさせていただくことができた。

御法座の後は再びG先生とショートタイムのデートを楽しんで新幹線ホームまでお見送り。
一人ホームに残された時、無事にお勤めを終了したという充足感よりも、「独りぼっちになっちゃった・・・」という寂しさの方のが、大きく 大きく 心に充満した。

その翌朝、法座のレポートを作成しようとデスクについた時、不意に涙がこぼれ落ちた。
「私…、 今、生きている・・・・・
同じ泉の中にいるたくさんの法友に支えられ、G先生をはじめ皆と同じ時間を共有し、昨日はG先生の手をとって一緒に歩かせていただいた…。 それってすごいことだよね!!!」
YuさんからG先生の接待係りをちょうだいした時、Yuさんより、「G先生を通して、如来様のお心を感じとってください」と言われたことを思い出した。
その時はど~ゆ~意味なのだろうと思っていたけど、今、私はそれを感じている!
「なんで私は生まれたの? なんの為に私は生きているの?  私はなぜ法友と出逢えたの? それに、どうして私なんかがG先生の隣にいられるの?」
みんな、みんな、私一人の為のお手回し?  そんなの嘘よ!!
でも、現実に私は今、G先生に手を引かれ、たくさんのお同行さんに背を押されながら、とてつもない大きな愛に包まれているんだ・・・・・
それでも満足できない私の為に、次から次へと届けられる愛は、きっと果てがないのだろうなぁ~

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