SSブログ

琵琶湖 ~ 烏丸半島 の 花蓮群生地 ~ [Travel]

     ひとたびも 南無阿弥陀仏と いふ人の  蓮の上に のぼらぬはなし

3019711『拾遺和歌集』 にある 空也上人 の御歌である。

滋賀県草津市の最北、琵琶湖に突き出した烏丸半島東側の赤野井湾に日本でも有数の野生の花蓮が自生している。
草津市立水生植物公園に隣接したその花蓮群生地は、13.6haの広さを持ち、一面の蓮華は、夢物語に聞くお浄土の風景を感じさせてくれる。

今年こそはぜひ見に行きたいと思いつつも、なかなかスケジュールを立てることが出来ずにいたが、今週になって唐突にその願いが叶った。
心身ともに疲れ果てていた私を見兼ねてか、御自身の体調が優れないのにもかかわらず早朝から私を連れ出してくださった優さんに、感謝と申し訳のない気持ちでいっぱいであったが、琵琶湖畔のドライブは、開け放たれた窓から吹き込む朝の風がとても気持ちよくて、少しずつ心に元気が戻ってくるようであった。

朝の6時半頃、草津市立水生植物公園に到着。 既に駐車場には多くの車がとまっていた。
蓮の花は朝6時頃に満開を迎え、昼に向かって花を閉じてしまうので、写真目的の人らは、朝の5時半頃から花見に訪れる。
駐車場から植物園の脇を抜けて琵琶湖畔へ出ると、一面の蓮の花に圧倒される。

3019710

ここの蓮は、半島の地名より烏丸産(唐洲間産・カラスマサン)と呼ばれ、1,200年程前に比叡山の高僧最澄が蓮花の名勝地であった琵琶湖岸の蓮海寺に蓮を植えられた際、近くの芦浦観音寺にも立ち寄られて堀に植えたものが、ここ烏丸半島に流れ着き群生化したのだと言い伝えられている。

数多くのカメラマンの合間を縫うように、しばらくの間私も写真撮影に没頭したが、小さなカメラしか持ってこなかったのが悔やまれた。
出来ることならまた来たい、毎年もぜひ来たいと思うほど素敵な場所だった。

   梅雨空の 晴れぬ心を 唐紅(とうべに)   染める蓮(はちす) 愛しき薫り

nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 1

コメント 2

かりもん

 そうか、午前中までと聞いてたけれど、これを観るには、6時には到着する必要があるんやね。それにしても、見事やなー。
 5月に訪れた時には、ほんとうに一面、見事なほど何もなかったのが、ここまで増えて咲くのだから、不思議ですよね。
by かりもん (2009-07-23 17:41) 

Fleur

先生\(^o^)/、先日はお世話になり有り難うございましたm(__)m
またまたコンメント、有り難うございます(#^^#)
烏丸半島の花蓮、本当に見事でした!! あの広さで、あの量で、写真を撮っていた時よりも、思い出に浸っている方のが感動している感じです♪
ここ数日、お浄土に背を向けつつも、お浄土の花を探し求めてフラフラしている私って・・・・・ いったい何やってるんでしょ~ (^^ゞ

by Fleur (2009-07-23 21:00) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。