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億劫(おっくう)と兆載永劫(ちょうさいようごう) [仏法]

今朝、Yuさんからいただいたメールに、「眼鏡が壊れて、億劫だ」と書いてあった。
「億劫」を「おっくう」と読めても、改めて漢字を目にして、私はひどく感動した。
「億劫(おっくう)」って、「億(おく)劫(こう)」って書くんだ~! すご~い!!
ということで、早速その語源を調べてみた。

「億劫(おっくう)」という言葉は、もともと仏教用語から来ており、極めて長い宇宙論的な時間を表わしたものである。
「劫(こう)」というのはサンスクリット語の「Kalpa」の音写文字「劫波」を省略したもので、古代インドでは最長の時間を表わす単位として使われていた。
では、「一劫」の長さはどれ位かというと、Wikipediaには、循環宇宙論の中で、1つの宇宙(あるいは世界)が誕生し消滅するまでの期間と言われるとある。
ヒンドゥー教では、1劫の長さを、43億2000万年であると定めているが、仏教では具体的な長さについて特に決めてはいない。

先日の御法座ではG先生が、この「一劫」の長さについて、「磐石劫(ばんじゃくこう)」の喩えでもって次のように教えてくださった。
天女が舞い降りて、1辺40里(20km)四方の大岩を、3年に1度、その羽衣でサラッと撫でて、その岩がすり切れてなくなってしまうまでの時間が「一劫」であると。 
また他にも、「芥子劫(けしこう)」の譬喩もあり、1由旬(20km・諸説あり)立方の城に芥子の実を満たし、これ100年ごとに一粒ずつ取り出して、そのすべての芥子の実がなくなっても一劫には満たないと喩えられている。

阿弥陀さまは、この私を救う為に仏の位から下りられて四十八の願を建てられ、その仏さまの願いを実現する為に、阿弥陀さまは兆載永劫という果てしなく永い永い永い間、この私の為にご修行をしてくださり、そしてこの私を救う方法を完成させてくださった。
「兆載永劫(ちょうさいようごう)」です!
「億(劫)」どころではありません!!
私といえば、怠け者で、言い訳と愚痴ばかり…、そのくせ自惚れ強く、欲深く…、
このように我が身の実相を聞かされたとても、素直にコクンと頷くことも出来ない私の為に、易しい方法を兆載永劫をかけて阿弥陀さまは考え造って下さった。
それが‘南無阿弥陀仏’なのだとG先生は教えてくださった。

「億劫(おっくう)だ、億劫だ」と、「面倒くさい」という意味で、私たちは簡単に「億劫」と口にするけれど、仏教で教えられた「一劫」の一億倍が「億劫」なのだから、チョットやソットの面倒くささで、容易く「億劫」という言葉を使うことに、少し抵抗を感じるな~と思った。
[ペン]今朝の雑感です

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