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長谷寺の牡丹 ・ 室生寺の石楠花 [Travel]

GW初日、約束をスッポかした夫が少しは後ろめたかったのか、「どこへ行きたいの?」と聞いてきた。
心の思うままに、「奈良が好き!」と答えたのだが、「夜に用事があるから、あまり遠くへは行けない」と即答で却下され、少し不機嫌になる私。
そこで、「県外脱出」という条件で、隣県を記したあみだくじを作り、静岡、山梨、長野、岐阜、滋賀、京都、奈良、三重と書き込んで、あてずっぽうに一点を決め、その線の先をたどっていくとぉ~…、
結局、行き先は “奈良” に決定[exclamation]
奈良へは行きたい私なのだが、その決定に少し躊躇しながらも、でも、その理由を言い出せず…、「運命なんて・・・![あせあせ(飛び散る汗)]」と口にしながら、奈良 1 Day Drive の計画を進めた。
行き先は、長谷寺と室生寺の二箇所。 早朝に出れば、夕刻には十分帰って来られる距離だ。

2777330翌朝(4/30)、朝の6時半少し過ぎに家を出て、9時に長谷寺に到着。 天気は快晴[晴れ]
今回の目的は、期間限定の‘長谷寺ぼたん祭り’と、特別法話への参加。

[メモ]長谷寺は、真言宗豊山(ぶざん)派の総本山の寺院で、ご本尊は十一面観音。
686年、道明上人が天武天皇のために 「銅板法華説相図」を安置したことにはじまり、727年に、徳道上人が聖武天皇の勅願によって、ご本尊十一面観世音菩薩を祀られたのが起源と口伝されている。
GW頃に咲く、150種類以上で7,000株を超えると言われる牡丹が特に有名だが、春の桜や、秋の紅葉も大変に美しい寺院である。

早朝の為か平日の為か、観光客の数は まだ まばらだが、駐車場から入山受付へのアプローチにもボタンの花が咲き乱れており、カメラを構えつつ進むので、なかなか前へと進めない。
チケット¥500を購入して仁王門をくぐると、ゆるやかに伸びる登廊の両脇に、色とりどりの牡丹の花が出迎えてくれた。
ちょうど満開の盛りを越えたくらい(4/30現在)なので、ギリギリ いい感じである。
時間を忘れて、あっちもこっちもと牡丹の花をカメラに収め、やはり期間限定の長谷寺特別寺宝展(別途¥100)を見学していたら、アッという間に10時 五分前!
10時から催される 真言宗の特別法話に遅刻してしまう! と、長い回廊を一気に駆け上がる。
でも、階段は399段。 
そんなに生易しいものではなく、息を切らせながら歩みを進めて、法話会場へと向かう最後の坂道をヘトヘトになりながらも上りきると、そこでお坊さんに声をかけられた。
「まことに残念ではございますが…、」と、そのお坊さんに切り出されて、
「えっ? ご法話、今日は無いの? それても、もういっぱい?」と、早とちりで聞き返すと、
「いえいえ、まことに残念ではございますが…、こちらが頂上となりますので、お名残り惜しいかとは思いますが、もう上り坂はございません。 では、ご法話会場へどうぞ!」
と、すごく紛らわしい挨拶をされた。

法話会場は、普段は入場禁止となっている 弘法大師御影堂の中で開催されていて、既にご法話は始まっていた。
公聴客は七名しかおらず、解放的なお堂の中で、環境的には申し分が無かったのだが、やはり内容が・・・・・(^.^ゞ

一座目は、東京在住の自称・季節派遣労働僧のお坊さんで、お話は、「長谷の観音 振袖着せて 奈良の大仏 婿にとる」という川柳から、観音様は、男か女か? 長谷寺のご本尊(十一面観音)に振袖を着せるとしたら反物は何本必要か? などの質問形式でお話しは進められ、その結論として、女性が男性におねだりする時は、あごを少し引いて、上目遣いでお願いするといいということと、お化粧は書きにくい方から仕上げていくと上手くいくということ。
そして夫は、妻からのお願いを三回に一度はきいてあげること! これが幸せの秘訣で、腹を立てずに、時をのんびりと過ごして、心健やかに暮らしましょ~、とのお話だった。
「・・・・・ どこに御法が説かれていたんだろう???」 そんな感じ?!?!?!

二座目は、埼玉からの期間遣労働僧で、そのお話は、ご自身の経歴を長く話された後、長谷寺のご本尊である観音様は‘慈悲’をあらわし、この慈悲の心は一方通行であるとお話された。
そして、最近は慈悲の心の無い親によって子供が不幸になるという考えられない事件が多発しているが、人間は、怒りの心を抑えることで幸せになれる。
相手がどう思おうが、自分の方から一方通行に慈悲の心を向けることが幸せの秘訣であるとまとめられた。

夫はこれらの話しをいたく感動しながらフムフムと聞いていたが、私は愚痴しか出てこなかったので、これ以上は聞くまい! と、ご法話会場を後にした。
そして再び別ルートで仁王門近くまで戻って、再び別ルートで本堂まで上がり、もちろん別ルートで下山して、牡丹の長谷寺を楽しんだ。  
お昼過ぎまで長谷寺に滞在し、この後、途中でLaunch Time をとってから次は室生寺へと向かった。

2777331[メモ]室生山は、太古より神山として修行の地と崇められ、奈良時代末期に山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒祈願の際、この聖なる山中で祈祷をしたことによって卓効が認められた為、勅命により国家の為に建立されたと伝えられている。
室生寺は、真言宗室生寺派大本山の寺院で、ご本尊は釈迦如来。
古くから女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣を許した寺として「女人高野」の別名をもつ。

1時半頃の到着となったが、シャクナゲ祭りをしている割に客は少ない。
入山料¥600を支払って境内に入ると、光り輝く新緑の紅葉の下に、3,000本の石楠花の花が、ちょうど満開を過ぎてプラス1日(4/30現在)といったところで、やさしく鮮やかな色彩を添えていた。

五重塔付近までは、ゆっくりのんびりと写真撮影をしながら歩いていたが、ここから奥の院までは、チョットばかしの覚悟が必要![たらーっ(汗)]
階段の数は、長谷寺の倍以上の720段もあり、けっこう急勾配なのだが、ここまで来て上らない手はないので頑張って歩みを進める。
休み休みしながら奥の院まで上りきると、若者はおらずほとんどが年配者で、一番疲れを見せていたのは、他でもない最年少の私だった。 まことに恐れ入ります(^.^ゞ
見晴らしが特によい訳でもないが、ここへ辿り着くまでのアプローチが美しい。

下山後、奈良に来た時は恒例の草もちを買って帰路に着く。
帰宅後は、身体も頭も疲れちゃってグータラしたい気分だったけど、夫は元気にバレーボールの練習に出かけて行った。 タフな人だ…

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