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自己愛の発見 [心]

お釈迦様が成道なされた年、コーサラ国(中インドにおいてマガダ国と並ぶ2大強国)の王に即位したのがプラセーナジットであり、後に祇樹給孤独園精舎となる林園を譲ったジェータ太子の父王である。

そのプラセーナジット王の妻・マッリカー王妃は、敬虔な仏教徒であり、お釈迦様の御説法もよく聞いておられ、王はそんな王妃をこよなく愛しておられた。
ある日、プラセーナジット王はマッリカー妃にこんな質問をした。 
「マッリカー妃よ、そなたにとってこの世の中で一番愛しい者は誰か?」 と…。
プラセーナジット王は当然の如く、王妃は、「王様のことを世界で一番愛しています」と答えるだろうと思っていた。  
しかし マッリカー妃は、「この世の中で一番愛しい人は私自身です。 自分以上に愛おしく思える者は他にございません」 と答えた。
プラセーナジット王は、期待はずれの王妃の答えにガックリと肩を落としたが、逆にマッリカー妃に、「王様にとって、この世の中で一番愛しい人は誰でしょうか?」と尋ねられると・・・・・、
「よくよく考えてみれば、私も自分のことが何者よりも一番愛しい…」と答えられたという。
後日、プラセーナジット王とマッリカー妃はそろってお釈迦様のもとを訪れこの話しをしたところ、お釈迦様は、
「人の想いは常に変化すれども、己より愛しいものを他に見出すことはない。 
どんな人も、己はこの上なく愛しい。
されば、己の我愛の強さ深さにおののく者は、他をも害するなかれ」
とお二人に説かれたという。

私の我愛は果てしなく底知れない・・・・・・
私が一番正しい…、 私が一番愛おしい…、 私さえ…、 私、私、私・・・・・・・ と、切がない。
今日、友達とニュースの議論をしていて、そんなことを感じた・・・・・

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