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2009年2月7日(土) 七日目の総括 [アジア]

2592648午後7:00 ルンビニ・ホッケ・Hotelに到着。
暗くはなっているけど、久しぶりに早めの帰宿となって、ホッとした。

まだ、ネパールに来たという実感はないが、インドが終わってしまった…という寂しさはある。
そして明日で、Guideのジャマールさんと、バスのDriverさん&助手さんともお別れせねばならない。
思い返せばインドに来た当日、初めてインドのバスに乗った時はいろいろ驚かせてもらった。
外観は日本のバスとさして違いはなかったが、中に入ってまず驚いたのが、匂いである。
目にしみるほど焚かれた御香の香りと煙が車内に充満していて、思わず窓を開けて換気したほどだ。
それから日本のバスと違って、運転室と客室とがガラス窓とドアで仕切られていて、別空間(別室)になっているうえに、客室はエアコンがきくが、運転室にはエアコンがない。
これは別にカースト的な差別ではなく、インドでは目視以外に、耳と口も使って運転しなければならないので、運転室の窓は常に全開にしておかなければならず、エアコンがあったとしても意味がないのである。
例えば、前方の障害物(自動車・二輪車・人・家畜)に、「どけ!どけ~っ!」と声をかける。
もちろんクラクションはあるが、どの車もやたらめったらに[演劇]ビービー・ブーブーと鳴らすので、誰もがクラクションの音には慣れっこになってしまって、まったく効き目がないのだ。
だから助手さんが窓から乗り出して大声で「そこ退け、そこ退け」と声で促す。
また、Driverさん自身も後方からの追い越しの為のクラクションを聞き分けなくてはならないので、窓を開けて耳の神経も集中しておかなければならない。
縦横無尽に走り回る車や人や牛などを避けながら、五感をフル活用した運転は、さぞや疲れるだろうに、ここ五日間、朝から晩までズ~~~ッと一人で、1,200kmを越える距離を運転をしてきたDriverさんには脱帽である。
助手さんもバスに同乗はしているが、彼はあくまでも助手であって運転手ではない。
助手さんは、最低三年間、Driverさんと寝食を共にし、運転以外でDriverさんの手足・耳口となって働きながら、‘運転の感’を磨くのだそうだ。

もう一つ驚いたのは、Driverさんの待遇である。 やはりここにはカーストという問題がある。
Driverさんは、旅行社の仕事を担っていながら、Hotelに泊まることも許されず、毎晩バスの後部座席で寝ているそうだ。 助手さんにいたっては、もちろんそれ以下の待遇である。
また、HotelやRestaurantでの食事も許されず、余り物をもらっては食べているらしい。
近年の法改正でカースト制度は廃止されているとはいえ、未だに根強く残っているこの現状には驚くばかりであった・・・・・

2592647さてさて、Driverさんたちのそんな境遇を聞きながらも、「へ~ぇ、そ~なの…」と、まったく他人事で処理してしまう冷酷な私たちは、Check Inを済ませて部屋へと向かった。

中庭を囲むように建てられた平屋建て長屋造りの客室に入ってビックリ!した!!
「今日のHotelは、和室だよ!」とは聞いていたけど、ここまで立派な日本造りだとは思わなかった。
10畳と6畳の和室の二間続きで、縁側と廊下、それに何故か二つのトイレと和式の深い風呂がある。
私とMRさんは大喜びで、畳の上で手足を伸ばして、緑茶などを頂きながら、夕食に出掛けるのも面倒くさいと思うくらいに、すっかりくつろいだ。

Dinnerはもちろん日本食! これにはチョット残念だった・・・
これで益々ここがネパールだという実感が薄れてしまう。
味の方は、インドの法華Hotelの方が、断然おいしかった!!

夕食後はみなさんshopping Timeを過ごされたようだが、私は一人お部屋に戻って日記をメモる。
今日の一言は、「インドに来る前から意気込んでいた仏法は、すっかり影も形も無い」である。

なぜか、「すごくインドに帰りたい」という思いが溢れて、ペンが進まなかった。

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